半月板損傷の症状と治療法
半月板は、膝関節の中の内側と外側にあり、膝の軟骨にかかる体重を分散させ、関節を安定させてクッションの役割を果たします。半月板とは言うものの三日月の形をしています。焼き鳥の軟骨ぐらいの硬さで、弾力性があり、線維軟骨とも呼ばれています。スポーツなどで膝を捻った時に発生しやすいのが半月板損傷(はんげつばんそんしょう)で、「膝の中で何かが引っ掛かった症状」や「膝を完全に伸ばした時に痛む症状」が出ます。場合によっては膝が全く動かなくなり、痛みと腫れで来院される患者様もいます。痛みによって関節炎を起こし、水がたまっていきます。
症状が軽ければ、手術をせずに対症療法(痛みをとる治療)で様子を見ても良いのですが、日常生活に支障がある場合は手術を勧めています。手術の前にMRIを撮り、半月板がどの程度損傷しているかを調べる必要があります。現在のところ、半月板の手術は内視鏡で行われ、3日から1週間の入院になることが多いです。半月板損傷は若い人だけでなく高齢者にも起こります。患部の切除によって軟骨の変性が進むとも言われているので、症状が軽い場合は我慢するのも一つの方法です。
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