骨粗鬆症とその検査法(骨密度測定・血液検査・レントゲン) | 奈良・学園前の整形外科:田中整形外科

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骨粗鬆症とその検査法(骨密度測定・血液検査・レントゲン)

70歳を過ぎたら骨粗鬆症(骨粗しょう症)と思っても過言ではありません。特に女性は、生理が終わった頃から、急激に骨量が減少していき、脊椎圧迫骨折や手首や肩の骨折が起きやすいので注意が必要です。生理不順になって来た時に、一度検査を受けるのが良いでしょう。(保険適用になります。)

骨粗鬆症に関連する検査

骨粗鬆症に関連する検査は、骨密度測定、脊椎の側面のレントゲン血液検査があり、これらを総合的に判断するのが重要です。血液検査では、カルシウム・リン・その他をチェックしますが、その中には骨吸収マーカーが含まれます。

骨吸収マーカーとは、これからの骨量の減少のスピードの目安になります。これが高ければ、今後急激に骨密度が減少していくことが、予想されます。ビスフォス製剤の内服、注射が有効です。

骨密度と骨質

骨の強度は骨密度骨質で決まると言われています。今までは骨密度だけが脚光を浴びていましたが、それだけではない事が分かっています。骨密度が二十代だと自慢していた人が脊椎圧迫骨折を起こして来院するケースもあります。こういう場合、骨密度測定だけでなく他の検査もしておけば、もっと早く問題に気づけていたと思います。

それでは、骨質とは何でしょうか。よく骨質の説明に使われるのは鉄筋コンクリートの建物です。コンクリートは骨密度、鉄筋が骨質と考えれば分かりやすいです。例えコンクリートがしっかりしていても、鉄筋が錆びていれば建物は壊れやすいように、骨密度が高いだけで骨質が落ちていると骨折しやすいのです。特に糖尿病の人は、骨質が落ちている可能性が高いと言われています。

骨質のマーカーには、ホモシスチンという血液検査が使われますが、保険適用外なので特にお薦めはしていません。ただ、骨密度が高いのにレントゲンで軽度の圧迫骨折を起こしている人は、骨質が悪いと予想されます。この場合、SERM製剤が有効で、乳がん予防にもなると言われています。

レントゲン写真

レントゲン写真による検査は、整形外科が得意とする所です。毎日、腰痛の患者さんに対して腰のレントゲンを撮っていますので、各年齢層の腰の変形の程度が頭の中にインプットされています。だから整形外科医は、年齢に比べて骨が若いや老いているやと発言する傾向があるのです。

魚椎変形と言う言葉を聞いた事は有りますか。大根を輪切り(風呂ふき大根を作る時の切り方)にして大根を一週間放置しておくと大根の真ん中が凹んできますが、骨がこの状態になる事を言います。レントゲンでは側面写真を取るので、後方の部分と合わせて見ると、魚のように見えるのです。外側の骨皮質はしっかりしているにも関わらず、内側の骨髄がカスカスになっている状態です。

骨粗鬆症の治療法

骨折していない人や骨吸収マーカーの低い人にはSERMかα-D3製剤を使います。既に骨折している人や骨吸収マーカーの高い人にはビスフォス製剤が適していると思います。圧迫骨折を起こしたばかりの人にはα-D3製剤とカルシウムを使い、痛みが取れにくい人や変形が進んでいる人にはPTH製剤(副甲状腺ホルモンの薬)がベストです。

PTH製剤をうまく使うと骨が作られていく事が分かっています。この製剤は週1回注射します。レントゲンでも早期に仮骨(骨折に出来る新しい骨のことです)が出来るのが分かります。勿論、痛みも取れてきます。

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最終更新日:2015/02/02