奈良・学園前の整形外科:田中整形外科

前十字靱帯損傷の症状と治療法

前十字靱帯(ぜんじゅうじじんたい)は、膝関節の中央にあり、膝の下の骨が前にずれるのを防ぎ、膝を安定させる働きがあります。前十字靱帯損傷は、バスケットボールやサッカー等のスポーツでよく起こります。ジャンプして着地した時や、走っていて急に止まった時などに膝がガクッとなって起こります。前十字靱帯が断裂した時には異常音を感じる人もいます。前十字靱帯が損傷すると痛みのあまり歩けなくなって来院される事が多いです。

前十字靱帯損傷の患者の膝関節は腫れており、穿刺(せんし)すると中から血液が出てくるのが半月板損傷とは違うところです。MRI検査によって断裂しているかどうかを確認します。

受傷初期の痛みは、関節穿刺と痛み止めの注射等で一週間程で軽快します。しかし、切れた靱帯は元に戻りません。放置すると、膝がガクッして倒れそうになった時に半月板損傷を起こしたり軟骨が損傷したりと二次的損傷が起こるかもしれません。治療法としては、保存的治療としてサポーターをつけたり、手術的治療として靱帯再建術をしたりします。手術をするかしないかですが、レクレーションスポ-ツであればサポーターを利用したり、大腿四頭筋を訓練したりする事で十分に元に復帰できます。しかし、40歳以下で競技スポーツに復帰したい人であれば手術を勧めています。

ある患者様(15歳の女の子)の一例を紹介しましょう。新鮮例(ケガをしてすぐ)では、バスケットボールで受傷し、競技に完全に復帰したいため、手術を受けました。しかし、その後バスケットボールをしていないようです。こうした例を見ても、若い人の場合は一度サポーターで様子を見てから手術を受けるかどうかを決めた方が良いと思います。他に、トランポリンから飛び降りて受傷した10歳の女の子は、サポーターで問題が発生していません。

とは言え、経過観察は必要です。陳旧例(断裂後に手術をしていない方)では、50歳の男性が2人、年に一度膝が腫れたと言って来院します。水を抜いた後にヒアルロン酸の注射と内服で落ち着きます。2人とも偶然ですがスキーの指導員をしていました。2人とも手術は希望せず、経過観察をしています。それぐらいにはスポーツができると言う事です。手術をするか、しないか、それが問題です。

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